Une vie / Guy de Maupassant
女の一生(18)
Une vie (18)
——————————【18】———————————————
Il voulait qu' on la lui rendit chaste à dix- sept ans
pour la tremper lui- même dans une sorte de bain de
poésie raisonnable; et, par les champs, au milieu de
la terre fécondée, ouvrir son âme, dégourdir son igno-
rance à l' aspect de l' amour naïf, des tendresses sim-
ples des animaux, des lois sereines de la vie.
.——————————《訳》————————————————
父は娘を17歳で自分に純潔のまま返してもらうこと
を望んでいました.娘を自分の手でちゃんとした詩歌と
いう湯船に浸からせるためでした;そして野原になじむ
ことによって、肥沃な大地の真ん中で彼女の彼女の魂を
解放させてやりたいと思っていた.無知で麻痺したよう
な知性を純愛の姿、すなわち動物たちの素朴さ、冷静沈
着な生命の法則に触れて目覚めさせたいと思っていたの
だ.
——————————〘語句〙——————————————
voulait:(半過去3単) <vouloir
問題です:3単単純過去は?
答です:voulut
rendit:(単純過去3単) < rendre (他) 返す
rendre (直現)=
rends=rends=rend=rendons=rendez=rendent
問題です:なぜqu'on la lui rend ... ではないのですか?
答です:時制の一致だからです.
(主節が過去なので、que の中も過去.
質問です:なぜ単純過去なの?半過去はだめ?
答です:文法ではOK、あとは文の調子による.
chaste:(形) 純潔な、清純な、貞節な
tremper:(他/自) 浸す、漬ける、ぬらす;
つかる、加わる
raisonnable:[レゾナーブル](形) 分別のある、理性のある;
常識に合った、妥当な、道理にかなった;
程よい、適切な
au milieu de:~の真ん中で
fécondée:(p/passé/f)
< féconder (他)[土地などを]肥沃にする
dégourdir:(他) 凍えをとる、しびれをとる、
[手足の]しびれを治す、(思考の)まどろみを醒ます
(に)活気を与える
ignorance:(f) 無知、無学
aspect:[アスペ] (m) ❶姿、外観、様子、眺め;②局面
naïf (naïve):(形) 純朴な
tendresse:[タンドレス](f) 優しさ、愛情
simple:(形) 簡単な、素朴な
loi:(f) 法、法律、法則
serein(e):[スラン、スレーヌ](形) 落着いた、平静な、
晴々とした; visage serein / 晴々とした顔
——————————≪感想≫—————————————
今回のテキストはよくわかりませんでした.訳本(新潮
文庫)を見ても、まだわかりませんでした.中古本(集
英社)を買ってみたが、わかりませんでした.というこ
とで「さっぱりわからん」という結論に達しました.
【教訓】女の一生の中には謎がある.