仏蘭西語教養セミナー、略して仏教セミナー(2回目)

1時間目:仏教セミナー

 

ブッダが悟りを開かれたのは国の伝承によって様々ですが

日本では12月8日ということになっています.

 

それで一体どんなことを覚られたのでしょうか?

前回は、教えの中心は「諸悪莫作・衆善奉行」

ということでしたが、まさか、6年間の修業で

悟った内容がこれだけなら、「あほちゃうか」

と疑われますので.

 

悟った内容は一応「十二因縁」ということになっております.

ただし、仏教学者、先生方は「もっと単純なものだった」

と仰せですし、私もそう思います.アシヴァッタ樹の

木の下でノートもエンピツもなく、瞑想で事柄を12に分類

するのは不自然です.この因縁の悟りは、もっと単純な

因果の法則だったと思われます.

 

仏典によりますと、修行者シッダッタは覚るときに、様々な過去

世を見たといいます.この点については、わからないので、もう

想像だけですが、おそらく、深い瞑想によって過去世の記憶層に

たどり着いたのでしょう.古代インド哲学では、過去世の記憶は

アラヤ識(人間の意識の最も深いところ)に収められていると言

われていました.

 

そして、過去、現在、未来世の三世を貫く因果律をしっかり体得し

悟ったということなのでしょう.

 

これなら、6年間の修業の値打はあります.仏道修行の中心は

「諸悪莫作・衆善奉行」で間違いはありませんが、覚りの内容

の根幹は何か?と問われれば、「三世を貫く因果律」になります.

 

初転法輪(はじめて覚った内容を伝授した内容)では

四諦(したい)を説かれたことになっております.

これは仏道の目的になります.

何のために仏道をするのか?

その問いに答える内容です.

 

問 :何のために仏道をするのですか?

答 :はい、苦しみからの脱出についてです.

 

さて

ブッダはアシヴァッタ樹の木の下で悟りを開いた。
その木はのちに、菩提樹とよばれるようになった。
ただし、これはインドボダイジュのことでクワ科に属する樹木。
イチジク属の判落葉高木だそうだ。

ドイツの菩提樹、リンデンバウムは欧州シナノキ

(中国原産なのでシナノキ科と命名されている)
で、別物である。
でもどちらも大きいので我々には、どっちだっていいかもしれない。

さて、悟りを開いてのち、一週間、ブッダは、この菩提樹の下で
瞑想をつづけた。悟った内容を反復して、味わっていたという。

それから、場所を移動してこんどは、アジャパーラ溶樹の下で、
同じく結跏趺坐して、瞑想をつづけた。

さらに一週間して、今度は、ムチャリンダ樹の下に場所を変えた。
ここでも瞑想に入ったのだが、このとき、
雨が降って来た。
すると、ムチャリンダ竜が降りてきて、ブッダの身体を巻き包んで
雨から守った。

 

竜というのは、一説によると、蛇の神格化されたものらしいから

竜=ヘビ、に置き換えて読むことも可能だと思います.

 

最近、YouTubeコブラが赤ちゃんを護っている動画を見ましたが、

ヘビがブッダを雨水から守ったという話も十分ありうることです.

しかも、一切五欲煩悩を捨てた身体には、蛇にもわかるほど神々しい

オーラがあったのでしょう.

 

そして、次の一週間、
ラージャーヤタナ樹の下で瞑想を楽しんだ。
このとき、2人の商人が信者になった。


さてその7日目の終わりに、天から梵天が降りてきて、
ブッダに懇願した。

「教えを衆生に説いてください。」と。

このところ、経典によって、ばらつきがあって、
28日間の瞑想のあと、ふたたび、アジャパーラ樹の下に
おもむいて、瞑想を続けたとする経典もある。

ただし、そんなことを言っていたら、なかなか前に進まないので
ゴタの日記では、4週間説を採用する。

 

ここでのポイントは1週間ごとに、瞑想する場所を変えた、という

ことでここが重要なポイント.つまり、樹木にも場所にも固執する

ことを避けた、ということです.4週間瞑想いたか、7週間だった

かはあまり重要なポイントではありません.

 

4週間ってなかなか、味のある長さです。
私が最近ヤフオクで入手した「フランス語4週間」
これは、4週間であなたもフランス語がマスターできるという
夢のような本。

実際に、4週間でマスターできるのかどうか、、やっています。

これはいつか、2時間目のフランス語教室で少しづつご紹介

させていただきます.


えーと話が脱線したが、ブッダは、悟りを得て、しばらくは
瞑想したままだった。その間におそらく、教えを
どのように伝道するかについて、考えていたのでしょう。


今みている本によると、ブッダは、7週間を瞑想で過ごした。
すなわち、49日目に梵天勧請があったことになっている。

49日目に帝釈天がおりてきて、食物と歯を磨く薬草を
供養したとあります。

さて、いよいよ、伝道を開始します。
まず、悟りにもっとも近い人物は誰か?
その人は、はじめにブッダが教えを受けたアーラーラ・カーラーマである。

 「今はどこにいるのだろうか?」

ブッダは、瞑想により神通力で探した。
そしたら、1週間前に、亡くなっていた。

仕方がない。では、その次に悟りに近い人物は?
それは、最後に教えを受けたウッダカ・ラーマ・プッタだ。

しかし、同じく、神通力で居場所をみたが、
彼も、昨夜、亡くなった。

そこで、その次にブッダの悟りの内容を理解できる人は?
と思いめぐらしたとき、思い浮かんだのが、嘗て一緒に
修行していた5人の仲間たちであった。

彼らは今、ベナレス(鹿の園)にいる。神通力で彼らの居場所を
探したブッダは、ベナレスのサールナートに入った。

そこで彼らと再会を果たした。
5人の元修行仲間のうち、最初に悟ったのが、コンダンニャであった。
このとき、ブッダは喜んだ。思わず声を上げたという。

  「コンダンニャが悟った。コンダンニャが悟った。」

そして、残りの4人もやがて悟った。
こうして、この世に6人のブッダが誕生した。

しかし、悟ってブッダになったにもかかわらず、釈尊入滅後は、
いくら悟りを得てブッダと同格になった人々は、
ブッダより、一段引き下ろされて、阿羅漢という低い地位が充てられた。

これにより、ブッダの教えは、「苦しみからの解放」ではなく、

 「宗教」

になった。

5人のもとの修行仲間は、シュッドーダナ王が息子シッダッタ王子

の冠詞と補語のために送り込んだ人たちだという説もありますが、

それは違うはずです.なぜなら、王子が苦行を捨てた時、彼らは

同行せず、シッダッタ王子がブッダになって戻ってきた瞬間にも

敬意を表そうという気持ちはなかったからだ.


それはそうとして、
サールナートでの5人の元修行仲間たちの教化のあと、
ブッダは、ヤサという青年を教化する。

良家の子、ヤサは鹿の園で、ブッダと出会う。
ヤサの悩みをブッダは、教えを説いて解決に導いた。
ヤサは、ただちにブッダの弟子になり、ブッダの下で修行した。

やがてヤサは悟りを得た。この時点で、地上にブッダは7人となった。
そして、ヤサの4人の友人たちもブッダの下で出家した。

みんなりっぱに修行し、悟りを得た。これで地上に11人のブッダが生まれた。

さらにタサの友人50名も出家し、地上にブッダは、61名となった。


【ウルヴェーラーへ】

ベナレスでの教化活動を終えて、はじめに悟りを得た場所(ブッダガヤー)に近い
ウルヴェーラーへ行く。

ウルヴェーラーへ向かう途中、ブッダは密林で遊女を追っている青年に出会う。 
そして教化します。

青年  :女を探しているのですが見かけませんでしたか?

ブッダ :女を探すより、自分自身を探しませんか?

青年  :え?どゆこと?

 
さらに、3人の髪結いのバラモンを教化します。さて、初期の教えは
どんな内容だったか?
そのテーマは、「苦しみからの解放」だったと言われている。
その説法方法は、「四つの聖なる真理」という4段階テーマだった。
それは「四諦(したい)」と呼ばれているものです。
すなわち

① 苦諦、(くたい)    迷いのこの世は一切が苦
② 集諦 (じったい)  苦の原因は煩悩・妄執、愛執である
③ 滅諦 (めったい)  苦しみを滅するにはどうするか
④ 道諦 (どうたい)  悟りに至る道の実践=八正道

の4つだ。
ただし、当時のブッダがこんな難しい言葉は使わなかったと思います。

ゴタには、さっぱりわかりません。こんなんで悟れますのか?

おそらく2500年の間に少しづつゆがめられて伝えられてきたのだと
思います。ゴタ流解釈はこうだ。

① あなたが楽しいと思っていることは、実は苦しみの種なのだ。
② その苦しみの種は、遅かれ早かれ、咲き乱れるときがくる。
③ そうなる前に、憂いの種を摘み取ろう。
④ 楽しいことも、苦しいことも、淡々と受け流そう。
  それが、心の雲を追い払う悟りへの道だ。

こういう風に解釈すると、ほとんどの経典と矛盾なく理解できる。

ウルヴェーラー村でブッダは、
500人の弟子をもつウルヴェーラー・カッサパと
300人の弟子をもつナディー・カッサパと、
200人の弟子をもつガヤー・カッサパを
それぞれ、神通力合戦をして、勝利をおさめ教化した。

ウルヴェーラー・カッサパ(ウルヴェーラーに住むカッサパ)と
ナディー・カッサパ(ネーランジャラー河に住むカッサパ)と、
ガヤー・カッサパ(ガヤー市に住むカッサパ)は、
3人兄弟だった。彼らはみな、火の神を祀るであったが、
この教化で、1000人の弟子が誕生した。

その後、まもなく、ブッダは、この大集団を率いて
ガヤー市の西南5里にある象頭山(ぞうずせん)に登り、
「燃える火の教え」を説いたという。

「修行僧らよ。すべては燃えている。すべてには終わりがあり、
 それに向かって燃えている。」

これだけでは、わからないので、ゴタ流注釈をつけると、

「すべては、燃えて、灰と化すように、変化し流転し、
 無常を秘めている。それゆえ、すべては失われるモノである。
 失う苦しみから逃れよ。物事に執着するな。サラリと受け流そう。」

こんな感じの説法だったのではないかと想像します。

 

—————————————————————————————————

2時間目:仏蘭西語教養セミナー

 

C'est ~.      これは~です.

セ       (単数名詞)

 

Ce sont ~.  これは~です.

ス ソン    (複数名詞) 

 

C'est un crayon. /  これは鉛筆です.

 セタン クレィヨン

 

C'est un stylo.  / これは万年筆です.

 セタン スティロ

 

2時間目後半:仏蘭西語教養セミナー(中級)

Moralès :  Je suis là.  Voilà !
            ジュ スュイ ラ.   ヴォワラ!
モラレス: 伍長ならおれさ.このとおり!


Micaëla :  Mon brigadier,  à moi, s'appelle Don José...
             モン ブリガディエ ア モワ, サ ペル      ドンホセ.

      le connaissez-vous?

                      ル  コネセ   ヴー?

カエラ :  いいえ、あたしのさがしている伍長さんは

                     ドン・ホセっていうの...ご存じ?


     ≪文法≫
動詞「être」は「いる」「ある」という意味で、そのほか

「イコール」という役目をします.

A イコール B (A=B)は 動詞「être」を使うと

 

A est B.

 

となります.そしてAは主語、Bは補語と呼びます.

主語の人称や数によって、動詞は形を変えます.これを

人称変化と呼びます.

 

  être の人称変化

Je   suis  ~    Nous sommes ~

ジュ スュイ       ヌー ソム

私は~です.              私たちは~です.

 

Tu  es  ~     Vous   êtes ~

テュ エ        ヴーゼット

君は~です      君たちは~です 

 

Il  est  ~       Ils  sont ~ 

イ レ                         イル ソン

彼は~です.    彼らは~です 

 

Je  suis  là.  私ならここにいる.

Je suis brigadier.  私は伍長だ.(私が伍長だ).

 

——————————————————————————————————

 

3時間目:法華経セミナー(2回目)

 

法華経をすでに読まれた方も多くいらっしゃると思います.
みなさん、これを読まれたときのご感想は
いかがでしたでしょうか?

私は、この法華経は、効能書きばかり書いてあって、
「ではどうすればその奇跡がいただけるのか?」
何度も疑問をもちました.

常不軽菩薩は亡くなる直前に
法華経数十万偈を聞いて成仏されたとか.

法華経には、69384文字しかないはずなのに、どうして
10万偈も20万偈も偈頌が聞けたのでしょう.  その法華経
1頌が4文字として40万文字にはなろうかと思われる.
それはいったいどこにある?

謎の多い経典ではありますが、正覚者たちが編んだ仏典
です.謎のひとつでも解けて、自分の正覚への道に取り
入れられればいいかなと思っております.

では続きを読みます.

「大比丘衆、万二千人と俱なりき.」

霊鷲山でお弟子さん12000人の中で、これから
法華経を説くところから始まります.
霊鷲山の説法場所の画像をみましたが、あの
広さに、12000人は、絶対収容できません.
せいぜい、すし詰め状態で、やっと観光バス1台
分の見学者が「何とか見てきました.」と言える
小さな場所です.

ではどう読むかといいますと、12000という数字
は、「その場所が、満席になった.」という形容詞だと
解釈します.

これは誇張表現と受け止めるのではなく、釈尊
説教場面の荘厳のためにこういう言い回しを
していると受け止めましょう.

経典に出て来る数字は、4、8、16、32・・
その倍数です.4が「完全」という意味をもって
いるためです.  9という数字もあります.
前後左右に4隅で8、そして中央を数えて、9
になります.
つまり、4の倍数、もしくは9が出てきたら、
「完全に満たした」という「荘厳形容詞」と
考えてください.

 

———————————————————————————————————

4時間目:フランス語入門(初登場)

 

フランス語のお勉強をしましょう。
使うテキストはNHKラジオ講座1998年4月号~9月号。
ただしNHKさんから削除要請があれば、削除しますので、
いつなくなるかわからないセミナーです。

ひやひやして学習しましょう。名付けて「冷ややっこ定食」

 では学習スタート
   

     【1】

ダニエル: Bonjour, Nathalie.
      ボンジュール ナタリー
      こんにちは、ナタリー


ナタリー: Ah, bonjour, Daniel.
                ア ボンジュール ダニエル
      あら、こんにちは、ダニエル


ダニエル: Ça va ?
                      サヴァ
      元気?


ナタリー: Oui, ça va.
                     ウイ サヴァ
      ええ、元気よ


            《語句》
bonjour   こんにちは
Nathalie   ナタリー(女性の名前)
Daniel      ダニエル(男性の名前)
ça va   元気である 
oui           はい


    ⦿ きょうの表現
あいさつ(会ったとき)
   Bonjour.  こんにちは。 おはようございます。
   Bonsoir (発音:ボンソワール)  こんばんは

親しい間柄で
         Ça va ?  —— Ça va.
           元気?      元気です。

 

きょうはここまで.どうでしたか?ご感想は?

何?「冷ややっこ定食」ではなく「サバ定食」だった?

サバは元気という意味だから、「元気の出る定食」、いいですね!