Une vie / Guy de Maupassant
女の一生(57)
Une vie (57)
——————————【57】———————————————
Elle compta six mille et quatre cents et les mit
tranquillement dans sa poche.
..——————————(訳)——————————————————
夫人は6400 フランを数えあげると、それをそっと
ポケットにしまい込みました.
——————————⦅語句⦆———————————————
compta:(3単単純過去)
< compter (他) (金額・数量)を数える
tranquillement:(副) 静かに.
——————————≪解説≫———————————————
Elle compta six mille et quatre cents.
(彼女は6400フランを数えた)
どこにもフランという言葉はありませんが物語は不動産
売買のことなので自ずと大金に言及しています.そうな
ると貨幣単位はフランとなります.時代も経済水準も違
うのですが、日本に置き換えるなら車内でばらまかれた
お札は1万円札の束でしょう.6400万円分の札束と
金塊があちらではフランと金貨です.