語学学習日記(フランス語学習)ハリエット嬢(71)


ハリエット嬢(71)
Miss Harriet
Maupassant


—————————【71】——————————————

  A  gauche  la  mer,  pas  la  mer  bleue,   la  mer
d' ardoise,   mais  la  mer  de  jade,  verdâtre,  laiteuse
et  dure  aussi  sous  le  ciel  foncé.
   

 
..—————————《訳》———————————————

 左は海だった.だが青ではなかった.青っぽい灰色で
もなかった.そうではなくて翡翠のような暗緑色や乳白
色であり、また濃い色の空の下で荒れていた.
    
 

.—————————〘語句〙——————————————
           
a gauche :左手には
ardoise:(f) ❶スレート、粘版岩、
   toit d'ardoises / スレートぶきの屋根 
   maison au toit d'ardoises / スレートぶきの屋根の家
   ②石盤; crayon d'ardoise / 石筆
  (形) [不変] スレート色の、青灰色の
   bleu ardoise / 青味を帯びた灰色の
ardoisé(e):(形) [不変] 青味がかった灰色の    
jade:[ジャド](m) 翡翠、硬玉、  
verdâtre:(形) 緑がかった、くすんだ緑色の;
   mer verdâtre / 暗緑色の海  
laiteux(euse):(形) 乳白色の、乳のような
dure:(f) 地面、   
foncé:(形) (色が) 濃い、深い、暗い;
   <foncer (他) (色を)濃くする

 

————————《学習後の感想》———————————————

今回の学習は単語との戦いでした.今でもわからない
のがdure です.まず思いついたのは、空の色に対して
地面の色.でもそうするにはdure に定冠詞が必要です.
よって、この訳は除外.次の候補は「硬玉」だったが、
これは「翡翠」のことだから、これもアウト.しかし
「堅石」なら辞書の[工芸]項目に、pierre dure として
載っており、瑪瑙、水晶、翡翠、オニックスなどと書
かれていたので、やはり切り捨てた「硬玉」を呼び戻
すべきかとも思った.そして悶えること数十分、とに
かくなにか書かなければ進まない、ということで時間
切れによる強制回答を出した.それが「荒れ狂う」.
仏和大辞典では[海事]項目に La mer est dure. / 海は
荒れている.という例文があったので、これにしまし
た.