語学学習日記(フランス語学習)『女の一生』   (48)

 
Une vie  /   Guy de Maupassant

女の一生(48)
Une vie (48)


——————————【48】———————————————

  Le  baron  considérait  d' un  œil  morne  les  campagnes
monotones  et  trempées.  Rosalie,  un  paquet  sur  les  ge-
noux,  songeait  de  cette  songerie  animale  des  gens  du
peuple.


..——————————《訳》——————————————————
           
 男爵は暗く沈んだ目で単調なそして水浸しの田畑を眺
めていました.ロザリーは包みをひとつ膝に載せていて
庶民的な物思いに耽っていた.

 

——————————〘語句〙—————————————————
 
considérait:(3単半過去) <considérer (他)
   じっと見つめる、注視する、眺める  
morne:(形) 陰鬱な、打ち沈んだ、  
campagne:(f) 田畑     
monotone:(形) 単調な、変化のない
trempées:(p.passé/f/pl) < tremper (他) 浸す、濡らす、
   浸ける、水を撒く         
Rosalie:ロザリー(18歳の小間使い)       
paquet:(m) 包み、箱、袋        
songerie:(f) 夢想  
animal(e):(形) 動物の、動物的な
peuple:(m) 庶民
gens:(m/pl)[単数形genはない] 人々;
   元女性名詞gent の複数のため今でも男女異形形容
   詞が前に来ると女性形になるbonne gens
      後ろに来る形容詞はそのまま男性形
   Quelle gens malheureux ! なんと不幸な人たち!
gens du peuple:庶民

               
——————≪すみません.わかりませんでした≫———————————

songerie animale:動物の夢想、動物的夢想
   何のことかわかりませんでした. 
   ネコがしまい忘れたハムを見つけた夢を見て
   喜んでいるような情景でしょうか?
   ここはネコの代わりに庶民だから、
   庶民がお殿様やお姫様になった夢を描いていた
   のでしょうか?すみません、わかりませんでした.
   わからなかったので訳しておりません.悪しから 
   ず.この場を借りて訳します:
 
     ロザリーは包みをひとつ膝に載せていて
   庶民的で動物的な物思いに耽っていた.
      「ああ、美味いもん食いたい、楽したい、
   どこかにいい男がいないかしら」